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【レビュー】BOSS BD-2 Blues Driverはなぜ名機?皆に愛される理由を徹底解説

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「なぜもっと若い頃にBD-2を買わなかったのか――」
これが、筆者が初めてBOSS BD-2を鳴らしたときの率直な感想でした。

筆者は若い頃からクラプトン、ジミ・ヘンドリックス、スティーヴィー・レイ・ヴォーンといったブルース系ギタリストに憧れ、その影響でギターを弾き続けてきました。
BOSSのBD-2 Blues Driverの存在はもちろん知っていましたが、「BLUES」と名乗る直球さがなんとなく狙いすぎに思えて、数十年も敬遠していました。

しかし、最近マルチエフェクターやデジタルアンプばかり使っていたのですが、デジタルの歪みに不満を感じてきていて、「やっぱりアナログじゃないと、ギター本体のボリュームを絞った時のクリーンが決まらない!」と思い、ついにBD-2を購入。
その瞬間、筆者は後悔しました。

「なぜ、もっと早く買わなかったんだ」と。


“ぼっち・ざ・ろっく!”でも注目


アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』のライブシーンで、主人公の後藤ひとり(ぼっちちゃん)が足元で踏んでいた青いエフェクターこそ、BOSS BD-2

アニメで描かれた“前に出るクランチトーン”は、まさにBD-2の持ち味。

作品を見てBD-2に興味を持った人も多いのではないでしょうか?

BOSS BD-2の音の魅力

BD-2の魅力を一言で言うなら、
「ガラスのように煌めく高域と、ピッキングに忠実に反応する透明感」。
TS-9のような中域ブーストではなく、広いレンジと自然な歪みを持つため、ソロでもコードでも音が埋もれない!

ギター本体のボリューム又はBD-2のGainを下げれば上質できらびやかなクリーンブースト

Toneを12時付近にすると、ガラス質の艶が前に出る

ピッキングの強弱で音がドラマチックに変わる

正直、TS-9を愛用してきた筆者は、BD-2の「艶と抜け」に初めて触れたときは衝撃を受けました。

ライブでギターのボリュームを細かく調整する筆者にとって、ボリュームを絞ってもクリーントーンがほとんどこもらないため、このエフェクターには本当に驚かされました。

粗めの歪みと倍音の暴れ方

GAINを上げきると、滑らかなオーバードライブというよりも、ザラついた質感と倍音の荒々しさが強調され、クラシックロックのような迫力が出ます。

これは、トランジスタの特性を活かしたBD-2独特の設計によるものだそうです。

強く弾けばガツンとした歪みが飛び出し、弱く弾けば意外なほどクリーンに戻るなど、ダイナミクスの振れ幅が大きくなるのも魅力。

FUZZっぽいニュアンス

70年代ロックに多い「ファジーで荒い歪み」を再現できるため、60年代、70年代ロックのようなニュアンスを試したい時にも面白いサウンドが出せます。

ソロでも追加の歪み系エフェクターなしで十分なゲインと存在感ある歪みを得ることができるのも魅力です。

実は、最初はFUZZとBD-2のどちらを買うか迷っていました。

BD-2は単体でキラびやかなクランチトーンを出せる上、GAINをMAXにすればFUZZライクな荒々しい歪み(完全なFUZZではないものの十分な迫力)を得られたので、最終的にこちらを選びました。

筆者はブルースだけでなく、ロック系の曲ではクランチサウンドでカッティングをすることもありますが、BD-2はそうしたプレイにも柔軟に対応できるため、まさにオールマイティなエフェクターでした。

FUZZもいずれ買うかもしれませんが、やはりマルチでは再現しきれない“鈴鳴り”トーンが欲しいんですよね。

他エフェクターとの比較

TS-9(Ibanez Tube Screamer)

BOSS BD-2 Blues DriverとIbanez TS-9 Tube Screamerは、どちらも名機と呼ばれるオーバードライブですが、音の雰囲気はかなり違います。

TS-9は中域がぐっと前に出る、温かみのあるサウンドが特徴です。

ソロを弾くときに音がしっかり前に出てきて、クラプトンやスティーヴィー・レイ・ヴォーンのようなブルーストーンを作りやすい印象があります。

対してBD-2は、よりナチュラルでアンプに近い感触があり、ガラスのようにきらめく高域と広がりのあるレンジが魅力です。

ピッキングの強弱やギターのボリューム操作による音の変化が自然で、クランチから少し荒めの歪みまで柔軟に対応してくれます。

コード弾きでも音が濁らず、ブルースだけでなくポップスやロックなど幅広いジャンルに使いやすいのもポイント。

TS-9が“王道の甘いブルース”なら、BD-2は“透明感と抜けの良いオールラウンダー”といったイメージです。

Xotic BB Preamp系オーバードライブ

BOSS BD-2 Blues DriverとXotic BB Preamp系は、どちらも人気のオーバードライブですが、キャラクターにははっきりとした違いがあります。

なぜXotic BB Preamp「系」としたかは、筆者はXotic BB Preampを持っていなくて、中国製クローンのCaline CP-18を持っているからです。

このCP-18をただのクローンと侮るなかれ。

かなりいい感じの弦の分離感ある歪みとピッキングニュアンスを提供してくれます。

BD-2は、アンプに近いナチュラルな歪みとガラス質のきらめく高域が特徴で、クランチから少し荒めの歪みまで幅広くカバーできます。ピッキングやギターのボリューム操作への反応が素直で、ブルースやロック、ポップスなど幅広いジャンルに対応しやすいのが魅力です。

一方、Xotic BB Preamp系(Caline CP-18)は、より上品で粘りのあるサウンドが持ち味。TS系の要素を持ちながらもTrebleとBassが調整できるチャンネルがそれぞれあるため、レンジが広く、まろやかで艶やかなトーンが得意です。

Maxの歪みはBD-2ほど歪みませんが、サスティーンは弦の粒立ちもはっきりしながら程よく伸びてくれます。

価格面ではBD-2が手頃で扱いやすく、BB Preampは2万円台とやや高価ですが、その分高級感のある音作りが可能です。

シンプルに言えば、BD-2は「艶があって抜ける音」、BB Preampは「中音域の粘りを大事にした音」といったイメージです。

BOSS SUPER OVERDRIVE(SD-1)

BOSS BD-2 Blues DriverとBOSS SUPER OverDrive(SD-1)は、どちらも定番のオーバードライブですが、音の雰囲気はだいぶ違います。

SD-1は中域が少し持ち上がり、ほどよいコンプレッション感があるため、音がまとまりやすく、ソロやリードがぐっと前に出やすいのが特徴です。

クラシックロックやハードロックなど、少し太めで温かみのあるトーンが欲しい人にぴったりです。

一方、BD-2はよりアンプライクで、透明感のあるクランチやガラスのようにきらめく高域が魅力。

ピッキングやギターのボリューム操作に素直に反応し、ブルースからポップス、ロックまで幅広くカバーできます。

GAINを上げればFUZZっぽい或いはディストーションぽい荒さも楽しめるので、1台で多彩な表情を出せるのも強み。

ざっくり言うと、SD-1は「中域でまとまった王道のリードトーン」、BD-2は「抜けがよくオールマイティなクランチトーン」というイメージです。

結論:BD-2は“今さら”買う価値がある名機

「ぼっち・ざ・ろっく!」で注目される前から、BD-2は名機として君臨していました。
でも、筆者のように「名前が直球すぎて敬遠してきた」人もいたのでは?

今、BD-2を手にしたら思うでしょう――
「もっと早く出会いたかった」と。

 

まとめ

BOSS BD-2 Blues Driverは、1995年の発売以来、ブルースからロック、ポップスまで幅広いジャンルで愛され続けている名機です。最大の魅力は、アンプライクで透明感のあるクランチトーンと、ガラス質の艶やかさ。

ピッキングのニュアンスを忠実に反映し、ギターのボリューム操作だけでクリーンから軽い歪みまで自在にコントロールできます。

GAINを上げればFUZZライクな荒々しい歪みも得られ、単体でソロにも十分対応可能。

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』で主人公が使用したことでも再注目され、多くのギタリストにとって“1台で完結できる万能オーバードライブ”として再評価が進んでいます。

TS9の中域ブースト系や、BB Preampのブティックサウンドとも一線を画すBD-2の広いレンジ感は、コード弾きやカッティングでも音が埋もれにくいのが特長です。価格も手頃で、初心者からベテランまでおすすめできる定番エフェクターです!

ABOUT ME
凪ぺえ
日々のオフィスワークに追われながらも、心のどこかでいつも最高のギターサウンドが鳴り響いています。50代になっても、ギターを手にするときのワクワク感は変わりません。仕事で疲れた日も、ギターがもたらす無限の情熱と音楽を通じた人生の豊かさを皆さんと共有できれば幸いです。