「この練習をすれば、あっという間にギターが弾けるようになりますよ!」と言われたら、初心者のあなたなら「そんな方法があるなら、早く教えて!」と言いたくなるでしょう。
しかし、残念ながらギターが簡単にすぐ弾ける魔法のような練習法はありません。弾けるようになるまでにはそれなりの時間がかかることは最初に言っておかなければなりません。
ギターが弾きたくて始めたのになかなか上達しなくて、そのうちもどかしくなって諦めてしまうという人がとても多いことと思います。
では、どうしても「すぐにギターが弾きたい」、「早くステージで人前で弾きたい」という人はどうすればいいのでしょうか?
その方法について、少し検証していきましょう。
”ギターが弾けた!”という嬉しさや達成感を感じられれば、きっとギターの楽しさをもっと知ることができます。
ちょっとの練習でギターが弾けるようになるのか?
模範解答は「そんなのできません」、「できる訳がありません!」です。指弾きなら…
しかし、私の息子はギターが弾けないのですが、彼が小学4年生のとき、隣町のイベントライブに私たちのバンドが出演したときにゲストとしてギターで1曲だけ一緒に出演しました。
これがそのときの写真です。
そのときのことを少しお話します。
私は今、高校生と中学生の2児のパパで、ギター歴だけは40年近くになるそこらへんのどこにでもいるサラリーマンです。
子供たちが小学生のときに、Pignose(ピグノーズ)というミニギターを買ってあげたところ、ごくたまに休みの日などにポロポロと弾いていましたが、全く上達する気配もなく、時だけがいたずらに過ぎていきました。
ある日、まちのイベントにバンドで出演することになり、あることを思いつきました。
「ライブでお父さんたちと一緒にギターを弾くという目標があれば、少しはギターを練習するのではないか」と…
1曲はギターで参加、もう1曲はバックコーラスで参加させることにし、メンバーにも了承を得ました。
本番まで2ヶ月ほどあったので、できるところまで練習してもらおうと思いました。
しかし、冒頭にも申しましたように2ヶ月で人前でギターが弾けるほどまで上達する訳もなく、本番がいよいよ近づいてきたある日、どうしたものかと考えた結果、次の方法を取りました。
ボトルネック奏法
採用したやり方は「ボトルネック奏法」で、選んだ曲は3つコードだけで構成されている曲、ハイロウズの「日曜日よりの使者」とし、チューニングはAのオープンチューニングで「スライドバー」と「カポ」を準備しました。カポは3フレットにセットし、開放弦を全て鳴らしたときにCになるようにセッティングしました。
コード:C
オープンチューニングとは、ジャ~ンと弦を何も抑えず開放弦で鳴らしたときに何かのコードになっているチューニングのことを言います。
このときはカポタストをしているので、ジャ~ンと開放弦を鳴らせば、勝手に”C”のコードが鳴ってくれるチューニングになっているということです。
チューニングはBOSSのTunerであれば、オープンチューニング可能です。
チューニングは「オープンA」にカポをして「C」にするので、まずは「オープンA」のチューニング(じゃ~んと弦を何も押さえず開放弦を全部かき鳴らしたしたときに「A」のコードになるよう)にします。
6弦から6弦-E、5弦-A、4弦-E、3弦-A、2弦-C#、1弦-Eでチューニングします。
筆者が使っているカポタストはコレ!
ライブのときの付け外しが簡単でとても重宝します。
押弦にもムラがなくしっかり音が出ます。
フレットポジションを2ヶ所だけ覚えてもらい、どのタイミングでスライドバーをそこに持っていくか、どのタイミングで全開放弦なのか、とダウンピッキングのみ練習してステージに向かうこととなりました。
コード:F
コード:G
ダウンピッキングも必ずしも6弦全部を弾くのではなく、2~4弦あたりを適当に2、3本の弦を弾く感じで弾かせました。
これだと何と!弦を指で押さえることなく、開放弦の他に8フレットと10フレットの位置まで左手中指にはめたスライドバーをコードチェンジのたびに動かすだけで、それなりに曲が弾けてしまうという荒業です。
完成度について問い詰められると、息子以外はそれなりのクオリティだったので、お客さんに迷惑をかけるほどの演奏ではなかったと思っています。何であれ見ている側も小学生が大人に混じってエレキギターを弾いている姿は微笑ましい光景だったのではないでしょうか?
ボトルネック奏法は最初それなりに簡単に弾けますが、実は奥の深い奏法でもあります。
有名なデレク・トラックスのボトルネック奏法の動画を紹介しておきます。
スライドギターの達人はオープンチューニングだろうが、レギュラーチューニングだろうが、どんなチューニングでもどんなキーでも弾くことができます。
ギター上級者でもここまで弾ける人はなかなかいませんが……
まとめ
ボトルネック奏法は、取りあえずギターを弾くことはできるのですが、これがまた実に奥が深い奏法ですので、また改めてご説明できればと思います。
アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」でも登場していたそうですね。
今回は、「手っ取り早く人前でギターを弾くとはどんなものなのか?」を知りたい方には、「こんなやり方もありますよ!」というお話でした。
オープンチューニングでのスライドギターに、これを機会に挑戦してみるのも面白いかもしれません。ギターでの表現方法が確実に広がるのは間違いありません。
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