毎日忙しくてなかなか自分の時間が確保できないそんな中でも、できるだけギターを弾く時間を多く持ちたいと思いますよね。
「さあ、ギターの練習でもするか!」と思ったときに、高価なエレキギターをハードケースの中から出してきて、チューニングして、アンプをセッティングして、シールドとエフェクターも使うのであればそれも出してきて用意してって、何だかんだでとても面倒で、結局「また今度まとまった時間ができたら弾くか…」ってなっちゃうんですよね。
日常の中のちょっとしたすきま時間に「ちょこっとギターを弾きたい!」っていうときに、軽くて持ち運び簡単なギターがあったらいいですよね。
ミニギターを弾くなら、つくりが雑でおもちゃのようなミニギターではなく、本格的なピックアップやアンプを搭載している有名メーカーのミニギターを選びたいところ。
筆者の家のリビングのソファにはアンプ内蔵のミニギターが置いてあって、ちょっとしたすきま時間にちょいちょい弾いてます。
それも、そのミニギターは、白のボディに黒のピックアップ及びボリュームノブという、筆者の大好きなギタリストの1人、リッチー・ブラックモアのストラトをモチーフにしているので、なおテンションが上がります。
※実際ギターを弾き出すとすきま時間ではなくなって、気が付けばガッツリ1時間以上弾いていたなんてこともよくあります。
まさにそんな要望にぴったり応えるモデルが、フェルナンデスの「ZO-3」です。
ピックアップには、クオーターパウンドタイプのシングルコイル・ピックアップ、ボディにはアンプを内蔵しつつ、重さは約2.7kgと、エレキギターとしては小型・軽量設計となっています。
さらに、外部エフェクターを使用することができるセンド/リターン機能(専用ケーブル付属)も装備されていて、音づくりの面でも抜かりありません。
そこで本記事は、FERNANDES IKEBE ORIGINAL ZO-3ST 1972 RB (CW)の外観を紹介した後、各パーツや操作性など分かりやすく紹介していきます。
ZO-3ST 1972 RB (CW)のスペック
項目 | フェルナンデス「ZO-3ST 1972 RB (CW)」 |
ボディタイプ | ソリッド(アンプ・スピーカー内蔵) |
ピックアップ | シングルコイル・ピックアップ(クオーターパウンドタイプ) |
ネック | ショートスケール609mm |
ネックジョイント | ボルトオン |
フレット数 | 22フレット |
コントロール | 1ボリューム(パワースイッチ) ノーマル/ディストーション モード・セレクト・スイッチ装備 |
アウトプット |
ギターアンプ接続用のアウトプット・ジャック×1、ヘッドフォン用のステレオ・ミニジャック×1 |
ブリッジ |
2点支持シンクロ・トレモロ(アーム付き) |
パワー |
5W |
ZO-3ST 1972 RB (CW)に搭載されているシングルコイル・ピックアップは、レインボー時代のリッチー・ブラックモアが使用していたことで有名なクォーターパウンドタイプで、ビンテージタイプのストラトキャスターに搭載されているシングルコイル・ピックアップに比べて、少し太いサウンドとなっています。
また、ピックアップの位置も6弦側より1弦側が少し後ろに下がっていて、ストラトのリアピックアップをそのまま再現しています。
さすがイケベオリジナルモデル、このあたりのピックアップの選定などイケベさんのZO-3ギターに対するこだわりが見てとれますね。
※さすがに指板はリッチーと同じスキャロップド(指板をえぐることで軽いタッチで弾けるようにする加工のこと)ではありません。(^^;
外観
ZO-3ST 1972 RB (CW)のボディカラーはCW(クールホワイト)で、純白ほど強くなく、温かみを感じさせる控えめで上品な雰囲気となっています。
全体のつくりも丁寧で各パーツもしっかりしています。
動物のゾウさんの姿をかたどった外観はとても可愛らしく、ストラトキャスターの特徴も上手にデザインの中に取り入れていて、毎日そばに置いて弾くだけでなく、眺めているだけでも楽しいギターです。
ボディ右下にあるスイッチは、クリーントーンとディストーションサウンドとのモードを切り替えることができます。
アウトプット
ZO-3ST 1972 RB (CW)のアウトプットジャックは2本あり、ギターアンプ接続用のアウトプット・ジャックと、ヘッドフォン用のステレオ・ミニジャックを使い分けることができます。
サイズ・重量
ZO-3ST 1972 RB (CW)のサイズは、ボディ幅233mm×長さ838mm×ボディ厚さ57mmで、一般的なストラトキャスターのサイズ(ボディ幅322mm×長さ979.3mm×ボディ厚さ45mm)に比べると、アンプ内蔵の分だけ厚みがありますが、ギターを弾くときにはまったく支障はありません。
重量は約2.7kgであり、ストラトキャスターの3.2~3.8kgに比べると、かなりの軽量設計で、持ち運びがとにかく楽です。
※テリーマンはA4サイズです。
内蔵スピーカー
ZO-3ST 1972 RB (CW)の内蔵スピーカーのクリアトーンモードはとても心地よく、そこそこいい音なのですが、ディストーションモードはきれいに歪むというより少し割れるような感じです。
音に関しては、ここ最近のモデリング・ミニアンプがあまりにも高品質であることから、内蔵アンプに対して過度の期待をするのもどうかと思うことと、個人の好みの問題もありますので……。
しかし、ギターケーブルでそれなりのギターアンプに繋いで音を出すと、他のエレキギターに勝るとも劣らないいい音を出します。
ミニギターは、この他にもピグノーズも持っていますが、ディストーションサウンドはさすがアンプの専門メーカーのピグノーズの方が良い音がします。
※アンプ専門メーカーといってもギターの内蔵アンプなので、それなりの音ではありますが……。
センド/リターン機能
センド/リターン機能を使って、ZOOM G1X FOURに繋げてみたら、内蔵アンプなので低音はやはり物足りないながらも、まずまず合格点のサウンドを出すことができました。
ただ、ZOOM G1X FOURには、マーシャルをはじめとするアンプ・シミュレーターが入っているので、普通のエフェクターをつなぐだけよりは、普通のギターアンプから出す音に近づけやすいという点も大きいといえます。
ギターサウンドは、また後日アップしたいと思っています。
弾きやすさ
ZO-3ST 1972 RB (CW)の指板は、フェンダームスタングやジャガーと同様、ショートスケールで、フレットとフレットの間が、一般のエレキギターより短く、手の小さい女性や子どもに扱いやすい幅になっています。
では、大人は弾きにくいのかというとそうでもなく、筆者は指はどちらかというと長い方ですが、ショートスケールが小さくて弾きにくいと思ったことはありません。
ペグもしっかりしていてチューニングの狂いもアームを多用しない限り、それほど狂う感じもありません。
ただ、ミニギターのデメリットとして、以下の点が挙げられます。
・ボディが軽いので膝の上に置いて弾くと重心が安定せず、手を離すとヘッドが重いので落ちる。
・座って弾いたときに1弦から足のももまでの距離が短いので、速いカッティングのとき右手のダウン・ストロークが足に当たってリズムが微妙に狂うときがある。
バランスが安定せずヘッド落ちして弾きにくいことやダウン・ストロークのときにたまに足に当たってしまうことについては、ストラップを掛ければ解決します。
ストラトやセミアコなど「完成度の高いエレキギター」と比べると弾きにくい部分は確かにありますが、ギターとしては普通に弾くことはできます。
まとめ
今回は、ZO-3ST 1972 RB (CW)をレビューしてみました。
初心者だけでなく、中~上級者の自宅練習やイベント用として、軽量で持ち運び便利なギターとしておすすめです。
\楽天市場で購入してポイントGET!/
【ZO-3との比較あり】ミニギターは弾きにくい!?
初心者から上級者までおすすめ!Pignose(ピグノーズ)ギターを徹底レビュー