ギターの音質を大きく左右する「シールド(ギターケーブル)」。
実は、ギター本体やアンプだけでなく、このシールドの選び方次第でギターのサウンドが結構変わるんですよね。
でも、初心者の方や、たくさんの種類があって迷ってしまう方も多いのでは?
そこで今回は、初心者でも手に取りやすいリーズナブルなモデルから、プロのステージやレコーディングでも使われるハイエンドモデルまで、おすすめのシールド6選をご紹介!
それぞれの特徴や選び方のポイントも合わせて解説していくので、自分にぴったりの1本がきっと見つかります。
ギターサウンドをもっと良くしたいあなた、ぜひ参考にしてみてください!
ギターシールドを選ぶ4つのポイント
シールドの長さ
シールドは長くなればなるほど音質が劣化していきます。また、必要以上に長いシールドは余った部分の取りまわしが難しかったりします。
シールドの長さは使い方に合わせて選ぶことをおすすめします。
自宅練習用であれば3m、ライブ用であれば5~7mがおすすめです。
宅録用であれば、1m~1.5mという長さのシールドもあります。
プラグの形状
プラグの形状は、ストレートプラグとL字プラグがあります。
ストレートプラグはもっともスタンダードなシールドなので種類も多く、ストラトキャスターのように差込口が凹んだ形状のギターに使用するのに向いています。
L字プラグは、レスポールやテレキャスターなどのギター側面にプラグを挿すタイプにおすすめです。シールドを踏んだままギターを引っ張ってしまったときなど、ストレートプラグに比べて抜けにくくなります。
また、セミアコのようにギターボディの前面にプラグを挿すところがある場合、ストレートプラグを挿すとボディから前に飛び出してしまうので、この場合もL字プラグがおすすめです。
素材・形状
素材には、耐久性ナイロンとツイードタイプがあり、フェンダーやヴォックスのツイードタイプは、ナイロンタイプに比べると硬いのですが、断線しにくいというメリットがあります。さらに見た目もカッコイイというのもメリットです。
ツイードタイプ
出典元:サウンドハウス
形状としては、ジミ・ヘンドリックスやウィルコ・ジョンソンなどが使用しているカールコードなどがあります。
出典元:サウンドハウス
音域・音質
音域・音質は、シールドによって特色があるため、自分の好きな音域や音質のシールドを選びましょう。メーカーやモデルによってはすごく音抜けを重視していたり、音域のバランスを重視するシールドもあったります。また、安すぎるシールドは音質の劣化するものもあったりするので、注意が必要です。
ギターシールドおすすめ6選
定番モデルからハイエンドモデルまで6つ紹介します。
定番モデル
CANARE(カナレ)/PROFESSIONAL CABLE 5m
カナレの特徴は、リーズナブルであり、耐久性にも優れ、ノイズが少なく、昔からある最もスタンダードな国産シールドです。フラットで癖のないサウンドが特徴です。
初心者からプロまで幅広い層に愛用されています。
筆者はカミナリ(神鳴)シールドを使うようになるまではずっとこれでした。
出典元:サウンドハウス
BELDEN(ベルデン)/8412 5m SL
カナレが国産シールドのスタンダードであるならば、ベルデンは世界的スタンダードといえます。筆者の周りにもベルデンを使っているギタリストをよく見かけます。
サウンドの特徴は、立ち上がりが早く、音圧と艶があり、エッジの効いた中・低音域の太いサウンドが特徴です。
出典元:サウンドハウス
PROVIDENCE(プロヴィデンス)/LE501 5m SL
プロヴィデンスは、ノイズも少なく、とても重厚感のあるファットな太いサウンドが特徴です。接続が抜けにくいプラグを採用しているので、ライブなどで動き回る方におすすめです。
1本ずつ日本の職人によるハンドメイド製造なので品質が安定していることが特徴です。
出典元:サウンドハウス
リンク
ハイエンドモデル
Kaminari(カミナリ)/K-AC5LS 5m LS
カミナリ(神鳴)は、筆者が10年以上使っているメインシールドで、酸化物を含まない無酸素銅(OFC ※Oxygen Free Copper)で作られた日本製KAMINARIオリジナルOFCケーブルを使用しています。
実は、このシールドはアコースティックギター用なのですが、エレキギターで使用しても歪ませたときの弦それぞれの分離感がよく、ハイの痛いところを低減しつつ、ボーカルの音域を避けるように調整されているので、バンドアンサンブルで使用すると、いろいろな楽器の音の中にあっても、抜けの良いとても気持ちいいギターの音を出すことができます。
出典元:サウンドハウス
OYAIDE ( オヤイデ ) / QAC-222G
オヤイデは、線材にアニーリング(長時間高温加熱し徐々に冷却する熱処理)調整などのチューニングを施した国産オーディオケーブルメーカーのシールドです。
サウンドは、立ち上がりもよく、芯がありハイとミッドの抜けが良いのが特徴です。
出典元:サウンドハウス
Ex-pro ( イーエクス・プロ ) / FA series
イーエクス・プロは、線材導体には無酸素銅、プラグキャップに特殊黄銅削り出し品を使用し、安定した接触性を持つ国産極太ハイ・スペック・シールドです。
サウンドは、「プレーヤーと楽器から作り出す繊細なトーン、ニュアンスを素直に伝える」を絶対テーマとして、倍音豊かで歪みと相性がいいところが特徴です。
出典元:サウンドハウス
まとめ
今回は、ギターシールドについて6つ紹介しました。
シールドは、ギターやエフェクターと違って、買うときに試し弾きができないので、とても慎重になっちゃいますよね。特にハイエンドなシールドを買うときはどれにしたらいいのか本当に迷います。
シールドも用途に合わせて選ぶことになるので、少しでも参考になれば幸いです。