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ギターのアドリブソロが弾けない?弾けるようになるコツとは

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エレキギターで自分の感情のまま、思い通りにギターソロを弾けるようになったらなんて素敵で素晴らしいことだろう!と、ギターを手にした多くの人たちが思うことではないでしょうか。
綺麗なフォームでのフィンガリング、滑らかなスライド、力強いチョーキング、表情豊かなビブラート、流れるようなハンマリングオンやプリングオフ、その他ボトルネック奏法やライトハンド奏法、オクターブ奏法など様々なテクニックがギターソロの中には凝縮されています。
今回は、多くのギタリストが直面する一つの大きな壁、「アドリブソロが弾けない」という問題に焦点を当てて、ギターソロを弾くときのコツについて解説します。

基本のスケールをマスターする

筆者は最初、スケールはもちろん、その曲のキーも何も分からないまま、ただひたすら好きなギタリストのスコアに載っているTAB譜を丸暗記で弾いていました。そのあと、曲にはキーというものがあって、そしてスケールというものがあることを知り、理論や理屈など何もわからず弾いていたフレーズが、ペンタトニック・スケールを知ったとたん、急にフレットの上で構造化されていくのを感じたことがあります。

アドリブ・ソロの基礎となるのは、間違いなくスケールの理解です。例えば、ペンタトニックスケールやブルーノートスケールは、多くのソロで使用される重要なスケールです。これらのスケールを習得することで、即興でメロディを作り出す土台ができます。

フレーズの聴き取りと模倣(耳コピ)


弾いてみたいギターソロを聴き、そのフレーズを耳で拾って模倣(耳コピ)してみましょう。「コピーすることで自分のオリジナル性が失われる」という人もたまにいますが、ギターがある程度上手になりたければ、やはり上手な人の真似をするのが一番の近道だと思います。

自分の好きなギタリストの好きなフレーズが弾けるようになったら、今度はさらに、これらのフレーズを自分なりに組み合わせてアレンジするなどしてアドリブに取り入れることで、フレーズが自分のものとなり、よりオリジナル性の高いものに昇華することができます。

バッキングトラックを活用する

練習には、バッキングトラックを使用するのが効果的です。これにより、実際の曲のような状況でソロを弾く練習ができ、即興性が向上します。動画SNSサイトなどにもバッキングトラックがあったりするので、それらをバックにその曲のキーに合わせたペンタトニックスケールなどで好きに弾いてみるとだんだん楽しくなってきますよ。
バッキングトラックを使うことで、実際の演奏状況に近い環境で練習できるようになります。
筆者もよく休日にバッキングトラックをバックに流しながら、何時間も好き勝手にギターのアドリブを弾いていることがあります。
「ラリーカールトンだったらこんなのかな?」、「クラプトンだったらこんな感じかな?」、「これってなんちゃってジャズみたいでいいんじゃない?」とかいろんな妄想をしながらギターを弾いていると時間があっという間に過ぎてしまいます。

ソロの構成を考える

これは少しアドリブソロが弾けるようになってきてからの話になりますが、アドリブソロを弾くときに、入り方はどうするか?静かに入って後半激しく盛り上がっていくか?最初からヴォーカルに食い気味のリレー方式で速めのフレーズをぶっ込んで、後半はメロディ重視でダイナミックにまとめあげてソフトランディングさせるか?などおおまかな構成、流れを考えながら弾くとよりお客さんをより惹きつけることができます

フレーズも音量に強弱(ダイナミクス)を付けてみたり、タイミングもわざと後ろに溜めてみたり、反対に少し突っ込み気味に弾いてみたり、これらの変化が聴く人たちにとってとても大事になってきます。
音数の多いフレーズの後などに、たった一音を細かなビブラートで引っ張って弾き続けるだけでも結構なインパクトがありますよ。そのあとネックを持ち上げながら、ジミヘンみたいに1音半チョーキングに持っていくとか…
一方、メロディアスなソロではなく、トリッキーなテクニックの羅列や口ずさめないようなソロで魅力的なギタリスト(例えば筆者も大好きなエディ・ヴァン・ヘイレンなど)もたくさんいますので、その目指すギタリストの構成も参考にしてみてはいかがでしょうか?(ちなみに筆者は弾けませんが…)
このようにソロの構成をおおまかに考えておくことで、お客さんにとっても聴きやすく、表現豊かなギターソロになります。

感情を込めて演奏する?


アドリブソロは単なる技術の見せ場ではありません。感情や思いをギターを通じて表現することで、素晴らしいソロを生み出すことができます。ただフレーズを正確に弾くだけでなく、心を込めて演奏することが大切です。

…とは言うものの、自分では一生懸命心を込めて弾いていてもそれがお客さんに全然伝わらないこともよくあります。一生懸命弾くことも大事ですが、あまり演奏に入り込み過ぎず、「まるで入り込んでいるようなフリ」をするのもステージ上での1つのテクニックだと思います。例えば、1音チョーキングをするとき、実はそれほど力はいらないのに、もう「すごい力で弦を持ち上げているんだ!」という苦しい顔とネックを持ち上げるなどの「パフォーマンス」をしてみるとか、首を繰り返し振ってみるとか、空を仰いで弾いてみるとかです。
視覚による効果って結構大きかったりするんですよね。

まとめ

ギターアドリブソロが弾けるようになるためのコツを紹介しました。まずは基本のスケール、特にペンタトニックやブルーノートスケールの習得が必要となります。次に、有名なギタリストのソロを耳コピすることで、さまざまなスタイルやテクニックを吸収しましょう。バッキングトラックを用いた練習も効果的です。ソロにはダイナミックな流れやストーリー性を持たせて、感情を込めて演奏することで、表現豊かな聴きやすいソロとなります。これらのコツを実践し、自由自在に自分を表現できるアドリブ・ソロに挑戦してみましょう!

ABOUT ME
凪ぺえ
日々のオフィスワークに追われながらも、心のどこかでいつも最高のギターサウンドが鳴り響いています。50代になっても、ギターを手にするときのワクワク感は変わりません。仕事で疲れた日も、ギターがもたらす無限の情熱と音楽を通じた人生の豊かさを皆さんと共有できれば幸いです。