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【初心者】安定したピッキングを習得する6つのステップ

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ギターも買って、アンプも買って、ギターケーブルも買って、ピックも買って、「さあ、今から練習するぞ!」と最初の壁にぶち当たるのがピッキングではないでしょうか?

ピックで弦をはじくことを「ピッキング」と言います。
そもそも正しいピックの持ち方についてもよくわからないし、とにかく「ピッキングが安定しない」と悩んでいませんか?

ギターを弾いていたらピックが弦に引っ掛かって飛んでっちゃったということもよくある話。

ピッキングを習得するにはコツがあります。

「ピッキング」とは、ギターを弾き始めるときの一番最初の入り口なのに、本当に奥が深くて、自分に合った安定したピッキングができるようになるまで試行錯誤を繰り返すことになります。
この記事では、最速で安定したピッキングが習得できる方法について紹介したいと思います。

ピッキングの安定を目指すのと同時にいろんなピッキングスタイルを習得していくと、ギターの上達が格段に早くなりますよ。

ギター上達の6つのステップ

ギターを弾く角度

ピッキングの練習をするその前に、ギターを持つときの角度についてですが、ギターを持つ角度は上半身と並行ではなく、ネックが少し左前に出るような形で構えます。
角度でいうと、30°~45°くらいです。

ピックの持ち方


右手の力を抜いて、人差し指の爪の側面にピックを当てます。
ピックの先端は下を向けて、親指の腹の部分と人差し指で持ち、ピックの先端は1cmほど出します。ギターが上手になってくると弦に対してピックを斜めに当てたりすることも曲によっては出てきますが、ひとまずは弦にフラットになるようにピックは持ちましょう

弦を1本弾く

ピッキングで最初に悩むポイントとして、ピックが弦に当たる強さや深さが一定にならないということではないでしょうか?
ピックで弦を上から下に振り下ろすことを「ダウンピッキング」と言います。
毎回同じ強さ、同じ深さ、同じ位置にピックを振り下ろすのが、最初の頃は本当に難しいです。
そこで、単音弾きがメインのジャズや速弾きする人によく見られるのですが、右手の薬指と小指をピックガード(ピックガードがなければギターのボディ)の上に軽く置き、ミスピッキングが無いように注意しながら、右手の親指と人差し指の力を利用して丁寧に弾くことからおすすめします。

右手の薬指と小指をピックガードの上に軽く置くメリットは、

・右手の弾く高さと、ピックが弦に入る深さ、角度が安定する。
・間違った弦を弾いてしまうミスがなくなる。

しばらくはダウンピッキングで安定して弾けるようになるまで練習してみてください。

その次に、弦を下から上に弾く「アップピッキング」の練習をしましょう。アップピッキングは主に右手首の回転で上にはじきましょう

それができるようになれば、次にオルタネイトピッキングに挑戦しましょう。
オルタネイトピッキングとはダウンピッキングとアップピッキングを繰り返すピッキングのことです。親指と人差し指の屈伸を使ってピッキングしましょう。

最初のうちは音の強弱やテンポが均等になるように気を付けながら、メトロノームや自分の好きな曲に合わせるなどして丁寧に練習してみてください。

この弾き方をおすすめするもう1つの理由に、最初のうちはなるべく丁寧なピッキングを心掛けて欲しいと思うからです。
そして最終的には、ピックアップの位置も意識して、ブリッジ付近で弾くピッキングスタイルであったり、スティービー・レイ・ヴォーンみたいにフロントピックアップ付近で単音弾きでもコードストロークするような大振りなピッキングスタイルであったり、ジョン・フルシアンテのような単音カッティングであったり、いろいろなピッキングスタイルを習得していって、曲によって弾き分けて欲しいと思います。

ブリッジ付近に右手首を固定してソロを弾く

筆者がギターを弾き始めて、右手の位置は一体どこに置いて弾くのがいいのかさえわからなかったときに、当時一番参考にしたのが“ギターの神様”エリック・クラプトンでした。

エリック・クラプトンは右手をブリッジの少し上に置いて、手首の位置をほとんど固定したままギターソロを弾いていますが、たまにフロントピックアップの上にも移動したりして音に変化を付けています。コード弾きのときなどは当然ギターのボディから右手が離れますが、ギターソロは主に手首のひねりと親指と人差し指の屈伸を使ったピッキングが特徴的です。

筆者はクラプトンの弾き方を最初真似していたのですが、カッティングの入った曲なども練習するようになり、「浮かして弾く方が何かと応用が利くなあ」と思ったので、今はボディに右手を付けずに弾くようにしています。

また、ブリッジでミュートする「ブリッジミュート」という弾き方もありますので、これらも同時に習得してしまいましょう。

ミュートを練習するときはギターアンプを通して練習することをおすすめします。
エレキギターの場合、生音だと音が小さすぎてミュートがしっかりできているかどうかがわかりにくいからです。

全部の弦を弾く

複数の弦をピッキングすることを「コードストローク」といいます。
薬指と小指をピックガードの上に弾くピッキングは、どちらかというと単音弾きやアルペジオに適したピッキングです。
コードストロークのときは、右手を浮かせて「ジャカジャカ」と弾くことになります。
まずは、一番上の太い弦(6弦)から一番下の細い弦(1弦)に向かってピッキングしてみましょう。
そのときのピッキングは弦をかすめるように扇子やうちわを仰ぐようなイメージで弾いてみてください。手首のスナップを効かせて一気に振り抜いてください。振り抜くスピードはとても大事になってきます。
ストロークは弦に垂直に当てないとピックがずれて落としてしまったりしますので、ピックと弦が斜めにならないよう垂直になるように当てましょう。

コードストロークもピッキングと同じく、ダウンストロークから始めて、次にアップストローク、そしてダウン→アップ→ダウン→アップを繰り返し練習しましょう。

単音カッティングの練習

コードストロークができるようになったら、次は左手のミュートを入れた「カッティング」に挑戦しましょう。
左手で弾かない弦をミュートしながら、ストロークで1本または2本の弦だけを弾き、残りの弦はブラッシングして弾くのですが、これはかなりの応用編なのでここまで来れば、ジョン・フルシアンテのようなコードストロークを弾くように単音カッティングができるようになります。

番外編

番外編としてピックを使わないギタリストとして、ジェフ・ベック、デレク・トラックス、マーク・ノップラー、ウィルコ・ジョンソン、クラレンス・“ゲイトマウス”・ブラウン、アルバート・コリンズ、MIYAVI氏などが挙げられますが、ピックと指弾きを織り交ぜて弾く人も含めるとエリック・クラプトンやジョン・メイヤーなど数え切れません。
また、ジョニー・ウィンターはサムピックを使っていたそうです。
ピックである程度弾けるようになったら、次に指で弾く練習をおすすします。ピックとはまた違った柔らかい音が出せたり、ベースのスラップのように弦を強くハジく印象的な音を出すことができたり、表現の幅が間違いなく広がっていきます。

まとめ

以上、安定したピッキングを習得するためのコツについてでした。
ピッキングは本当に十人十色で、決まった正しい形はないと思った方がいいです。
それと、40年以上弾いてきて思ったことですが、ピッキングのスタイルは一通りではなく、ギターが上達してくると曲によって様々に弾き分けることになります。
弾きたい曲やジャンルによってピッキングスタイルは変わるので、最終的には右手を浮かせながら弾くにしても、いろんなピッキングができるようにしておくのが良いでしょう。
まずは、ピッキングミスの少ない小振りで丁寧なピッキングから練習を始めて、その後徐々にコードストロークやカッティングの習得に移行していきます。カッティングの応用のような形で大ぶりなストロークなのに左手でミュートしながらブラッシングと共に1音だけピッキングする単音カッティングというスタイルも習得していくことができます。

最初はピッキングの正確さに常に気を付けながら、ステップを踏んで練習していけば、しっかり安定したピッキングスタイルを確立することができますよ。

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ABOUT ME
凪ぺえ
日々のオフィスワークに追われながらも、心のどこかでいつも最高のギターサウンドが鳴り響いています。50代になっても、ギターを手にするときのワクワク感は変わりません。仕事で疲れた日も、ギターがもたらす無限の情熱と音楽を通じた人生の豊かさを皆さんと共有できれば幸いです。