ギターソロを弾く際に最低限必要なテクニックがあります。ビブラート、チョーキング、ハンマリング、プリング、スライドなどが挙げられますが、これらの基本的なテクニックを弾けるようになることで、表現豊かな演奏が可能となり、この先のアドリブ・ソロを弾くための土台を築いていくことになります。
たくさんのギタリストのたくさんのギターソロを聴いてみて、「これだ!」と思うソロがあれば、とにかく真似(コピー)してみてください。
その際、ギターの音だけを追うのではなく、先程のテクニックがどのように使われ、どんなタイミングで使うと効果的かなど、考えながら弾いてみると面白いと思います。
1人のお気に入りのギタリストのクセを徹底追及していくのも面白いですし、いろんなギタリストのいろんなフレーズをつまみ食いしながら、表現力を広げていくのも面白いと思います。
ここでは、ギターソロに最低限必要なテクニックについて、それぞれ紹介していきます。
ビブラート
ギターソロの表現力を高めるためには、ビブラートが欠かせません。この技術は、音に感情を込め、ソロに命を吹き込むことができます。例えば、弦を軽く揺らすことで、音に温かみや力強さを加えることができます。ビブラートを使いこなすことで、単なる音符が生き生きとしたメロディに変わります。
筆者がビブラートで思い浮かぶのはB.B.KINGの「バタフライ・ビブラート」です。
とても派手でダイナミックなのに、出てくる音はとても細かくて繊細なそのビブラートは、聴いていてとても気持ちがいいです。
チョーキング
チョーキングは、ギターソロにドラマチックな効果を加えるエレキギター特有の代表的な技法で、指で弦を強く押し上げ(押し下げ)、音のピッチを変化させます。これによって、感情的で歌うようなソロが可能になります。練習する際は、ピッチのコントロールに注意しましょう。
ジミヘンのRock me babyのギターソロはトリル以外ほとんどがチョーキングではないかというほど多用しています。
チョーキングするときは、何とも凄い力を入れているような顔をしておきましょう。
ハンマリングとプリング(トリル)
ハンマリングとプリングは、ギターソロに流れるような連続音を生み出すテクニックです。ハンマリングは、弦を指で強く叩くようにして音を出す方法で、プリングは、指で弦を引っ掛けて離すことで音を出します。この二つの技術を組み合わせることで、滑らかで速いフレーズが簡単に弾けるようになります。
トリルは、2つの音符をハンマリングとプリングで連続的に交互に演奏することで、ギターソロにとても効果的な演出を加えることができます。トリルは左手だけでできるので、右手が自由になるというのもステージの演出上メリットになります。
スライド
スライドは、指を使ってギターの弦をフレット間で滑らせる技術です。この奏法は、メロディーラインに滑らかさと表現力を加えることができます。スライドする前に、どのノートからスタートして、どのノートで終わるかを明確に決めておきます。スタートのノートを押さえたら、目的のノートに向けて指を滑らせます。この時、弦を押し続けながら滑らせるようにします。初めは短い1~2フレットくらいの距離から始めると良いでしょう。
ジャズギターではチョーキングはほとんど使わず、スライドで表現することが多いですね。
簡単で派手に聴こえるフレーズ
ギターソロには、結構簡単に弾けるフレーズだけれども、聴衆にとっては派手でスゴイことを弾いているように見えるフレーズがいくつかあります。
例えば、アーム付きのギターになりますが、トリルしながらアームダウンとアップを繰り返すとか
ハーモニクスとアームを掛け合わしたり、ナットとペグの間の弦を弾くとアタックの効いた高音が出たりします。
Van HalenのGood Enoughは、ハーモニクスやアーム、ナットとペグの間の弦を弾くなどトリッキーな技が盛りだくさんですが、あまりに難しすぎて筆者は弾けません。この中からお気に入りのフレーズを抜き出して、自分なりにカッコイイ範囲で簡素化してアドリブで使うのも面白いのではないでしょうか。
まとめ
ギターソロを弾く際に最低限必要なテクニックとして、ビブラート、チョーキング、ハンマリング、プリング、スライドなどがあります。ビブラートは音に感情を加え、チョーキングはピッチを変化させて表現力を高めます。ハンマリングとプリングは、滑らかな連続音を生み出し、速いフレーズを可能にします。さらに、スライドは、音の高さを滑らかに変化させ、メロディーに特有の表現力を加えることができます。これらの基本技術をマスターすることで、より表現豊かな演奏が可能となり、この先のアドリブ・ソロを弾くための土台を築いていきます。