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ギターのチョーキングのやり方と練習方法

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エレキギターでチョーキング(ベンディング)をしたときに、「上がらない」、「痛い」、「固い」と感じたことはありませんか?さらに、弦が「引っ掛かる」、演奏中に「上の弦に指が潜る」、最悪の場合「弦が切れる」という経験をしたことはありませんか?
これらの問題は、チョーキングに挑戦する多くのギタリストが最初に直面する悩み事の1つです。
そこで今回は、そんなチョーキングのやり方や練習方法について解説していきます。

チョーキング(ベンド)とは?

チョーキングとは、弦を横に引っ張りながら弾くことで、音のピッチを上げるギター奏法です。例えば、ブルースやロックギターでよく使われ、ギターからは通常とは異なる、歌うような、または泣き叫ぶような音を生み出すことができます。

チョーキングは、ギタリストにとって感情を表現する上で非常に重要なテクニックです。では、どのようにすればカッコよくキメることができるようになるのでしょうか?

例えば、あなたがブルースギタリストの演奏を聞いているとします。その中で、特に感情的な部分でギターが「泣いている」ように感じることがありませんか?それは、チョーキングによって生み出された表現です。ギタリストが弦を横に引きながら弾くことで、音に動きと感情が加わり、聴き手に強い印象を与えます。

つまり、チョーキングは単なるテクニック以上のもので、それはギタリストが自身の感情を音楽を通じて表現する方法の一つなのです。このテクニックを習得することで、あなたのギター演奏に深みと感情が加わり、より心に響く音楽を創造することができるようになります。

「イーグルスのホテルカリフォルニアのギターソロもチョーキング多いな~」と思ったので、紹介します。チョーキングがギター演奏に深みと感情を与え、より心に響く音楽として表現されていますよね~

基本的なやり方

チョーキングは、指や手の力がとても必要になってくるテクニックです。最初のうちは指一本で狙った音程まで持っていったり、いつも安定したチョーキングを繰り出すのはほぼ不可能だと思います。
チョーキングを行うときには、対象の弦をしっかりと指で押さえ、同時に他の指でサポートすることが大切です。例えば、薬指で弦をしっかり押さえて、そのとき中指も一緒に添えて2本の指で弦を持ち上げるようにします。このとき親指は、6弦側からネックをしっかりと握り込むようにしましょう。

チョーキングは、弦を横に引く強さがとても重要になってきます。強く引けば引くほど、音のピッチは高くなります。しかし、強く引きすぎると、音が不安定になったり、弦が切れる可能性もあります。つまり、チョーキングは、力の加減がとても重要になってきます。

練習方法

チョーキングの練習では、プレーン弦の高めの音から始めて、徐々にローポジションへと挑戦していきましょう。ローポジションのチョーキングはハイポジションよりテンションがキツくチョーキングが上がりにくいからです。巻弦でも半音から1音チョーキングすることもあるので、次のステップとして練習してみましょう。

また、チョーキングの際には他の弦が鳴らないように注意することも重要です。他の指を使って、不要な弦をミュートすることで、よりクリアなチョーキングの音を出すことができます。

とにかく練習を重ねてチョーキングする力と音程の関係を知ることが大事になってきます。初めは難しいかもしれませんが、繰り返し練習することで握力も付いてきて、自然と正しい力加減や動きが身につきます。

チョーキングの練習の際は、それぞれの音で正確なピッチを目指すことに気を付けましょう。このようにすることで、ピッチの感覚を磨き、目指すピッチに対する感覚を研ぎ澄ませることができます。音程を正しく把握することは、チョーキングをマスターする上で非常に重要です。

チョーキングは最初の頃は指が痛くて途中で練習を休んでしまいがちです。最初は指の痛みとの闘いとなりますが、楽しみながら、コツコツと努力を重ねていきましょう。

筆者は最初、スーパー・ライト・ゲージ(通称09-42)のスーパースリンキーを使っていたので、弦が柔らかかったことからチョーキングは比較的やりやすかったことを覚えています。
まず最初はコーティング弦ではなく、このあたりの柔らかい弦から始めてみるのも1つかと思います。ただし、細い弦にすることによって音色が変わることもありますので、注意が必要です。


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チョーキングは、レギュラースケール、ミディアムスケール、ショートスケール、ゲージの太さなどで微妙に力の加減が異なったりするので、音程をしっかり確認しながら、どんなスケールで、どんな弦のときにどんな力加減になるのかをいろいろ試してみることをお勧めします。

チョーキングの練習は、単なるテクニックの向上だけでなく、ギター演奏に感情的な深みを加える重要なテクニックなので、必ずのちのギター演奏に役に立ってきます。だからこそ、楽しみながら、情熱を持って練習に取り組んでみてください。時間が多少かかるかもわかりませんが、皆さんがこのテクニックをマスターし、自分の演奏に生かすことを楽しみにしています!

コツとアドバイス

チョーキングをマスターするためのコツとアドバイスについて解説していきます。

ギターのチョーキングをマスターするためには、いくつかの一般的な問題を解決する必要があります。これらの問題は「上がらない」、「痛い」、「固い」、「引っ掛かる」、「上の弦に指が潜る」、「弦が切れる」といったものです。それぞれの問題に対して、ここにコツとアドバイスをご紹介します。

弦が上がらない

弦が上がらない理由として、指1本の力だけで弦を押し上げようとしている可能性があります。チョーキングは意外ですが指はあまり動かさず、親指で6弦側からネックを握り込み、左手人差し指とネックが当たる部分を支点にして、ドアノブを回すように手首を回して弦を持ち上げます。また、弦を持ち上げる際には、指は1本ではなく、他の指もサポートとして使い、2本以上で行いましょう。これにより安定したチョーキングができるようになります。また、巻弦(4~6弦)のチョーキングはプレーン弦よりもさらに力が必要になります。

痛い

チョーキングが痛い場合、まずは指の強化と慣れが必要です。初めは軽い圧力から始め、徐々に強度を上げていくと良いでしょう。また、弦が手の皮膚に優しいタイプを選ぶことも一つの解決策です。
練習を続けていくと、段々と指先の皮が厚くなってきて、チョーキングしても痛みを感じなくなりますので、それまで地道に練習を続けてみてください。

固い

弦が固いと感じる場合は、弦の種類を変えてみることを検討しましょう。より軽いゲージの弦は、チョーキングに適している場合が多いです。また、ギターのアクション(弦の高さ)を調整することも、弦の固さを感じる問題を解決するのに役立ちます。まずは、柔らかくて細い「スーパースリンキー」で練習してみてはいかがでしょうか?ただし、コーティング弦ではないので、弦の寿命が短いのと、太い弦に比べて少し音痩せしてしまうがデメリットです。

引っ掛かる

弦が引っ掛かる場合、フレットボードのメンテナンスが必要かもしれません。転倒などで知らないうちにフレットに傷がついていたなんてことも結構あったりします。適切な潤滑剤を使用することで、弦がスムーズに動くようになります。また、弦とフレットの摩擦を減らすために、定期的にフレットボードを清掃することも効果的です。

上の弦に指が潜る

上の弦に指が潜る問題は、弦高が少し高くなっている可能性があります。チョーキングを行う際は、上の弦がチョーキングをする指のちょうど真ん中の高さに当たるような位置で弦高を調整してみましょう。

弦が切れる

弦が頻繁に切れる場合、弦の品質を見直すか、またはよく切れる部分がブリッジ付近であれば、ブリッジを見直す必要があります。高品質の弦は、より多くのテンションに耐えることができます。また、チョーキングを行う際の力の加減を意識することも大切です。

まとめ

ギターのチョーキングは、感情豊かな演奏を生み出すための重要なテクニックです。基本的なやり方として、弦を指でしっかり押さえ、横に引きながら弾きます。力の加減と指の位置が重要で、リラックスした姿勢を保つことが肝心です。練習方法としては、スローテンポから始め、正確なピッチを目指すこと、音程を確認しながら練習すること、そして徐々にスピードを上げていくことをお勧めします。練習を重ねることでチョーキングのスキルが向上し、ギター演奏に深みと表現力が加わります。他の弦が鳴らないようにミュートする技術も大切で、チョーキングは単なるテクニック以上に、感情表現の一環として捉えましょう!

ABOUT ME
凪ぺえ
日々のオフィスワークに追われながらも、心のどこかでいつも最高のギターサウンドが鳴り響いています。50代になっても、ギターを手にするときのワクワク感は変わりません。仕事で疲れた日も、ギターがもたらす無限の情熱と音楽を通じた人生の豊かさを皆さんと共有できれば幸いです。