チキン・ピッキングは、ギターの奏法の中でも特にカントリーミュージックで使用され、ギタリストしては、使えるテクニックの1つとして持っておきたいものです。
このテクニックを正しくマスターするには、いくつかの技術的なハードルを乗り越える必要があります。今回は、チキン・ピッキングを安定して演奏するためのテクニックと対策をご紹介します！
チキンピッキングとは？
チキンピッキング奏法は、その名の通り、鶏が地面をつつくような動きをピッキングに取り入れた独特の奏法です。主にテレキャスターなどのシングルコイルピックアップを持つギターでよく用いられ、クリアでカチッとした音が特徴です。
右手のフォーム
チキンピッキング奏法において、右手のフォームはとても重要です。この奏法は、ピックと指を組み合わせたハイブリッド・ピッキング技術を基にしています。まず、通常のピックを持つ姿勢を取りますが、ピックを持つ親指と人差し指以外の指も積極的に使います。具体的には、中指や薬指、時には小指も使って弦をはじきます。
この技術のキーポイントは、ピックで弦を弾く際にも、同時に他の指で隣の弦を軽くはじくことです。これにより、シャープでリズミカルなサウンドが生まれ、チキンピッキング特有の音色を出すことができます。
右手のポジショニングは、弦との距離にも注意を払う必要があります。ピックと指の動きがスムーズであり、かつ効果的なミュートができる位置を見つけることが大切です。練習を重ねることで、最適な手の形と位置が自然と身についてきます。
指の深入りを避ける
多くのプレイヤーが無意識のうちにやってしまうのが、指を弦に深く入れ過ぎてしまうこと。これは弦に指が引っ掛かる原因となり、特に速いフレーズを演奏する際に致命的なエラーを引き起こします。つまり、指の腹ではなく、指先を使って弦を軽く触れるよう心がけましょう。これだけで、演奏が格段にスムーズになります！
ピッキングの動きを最適化
正しいピッキング動作は、指を弦から大きく離さずに、手のひらの方向に向かって軽く弦をはじくことです。指の付け根を固定し、第一、第二関節だけを使って軽やかに動かすことがポイントです。この方法では、右手が大きく動いてしまうこともなく、精密なコントロールが可能になり、結果としてクリアな音色と速いアタックが可能となるのです。
練習方法について
チキン・ピッキングを上達させるには、正しい練習方法も重要です。始めはゆっくりとしたテンポで基本的なフレーズを繰り返し練習し、徐々に速度を上げていくのがおすすめです。ぜひ、これらのテクニックを積極的に取り入れて、自分だけのスタイルを築いてみてください。
まとめ
チキン・ピッキングは技術的な側面も大切ですが、それによって何を表現できるかを常に考え、自分の音楽にどう生かすかを考えることが、本当の上達への道です。
今回、チキン・ピッキングについての基本的な理解と、それを習得するための具体的なステップをお伝えしました。練習は時には困難ですが、その先にある成果と達成感は計り知れません。楽しいギターライフを！
