フェンダー社が行った調査によると、ギターを始めた人のうち90%の人が1年以内もしくは90日以内にギターを辞めてしまうという結果が出ていて、ギターを続けることの困難さや挫折の経験を持つ人がたくさんいることがわかります。
今回の記事では、実際にギターを続けている人たちにアンケートを実施し、ギターが続けられた理由を探り、「ギターを始めたいけど、挫折してしまいそうで心配・・・」と思っている方に参考となるエピソードもたくさん紹介します。
さらに、これらのアンケートに基づき、ギターを続けていくための方法についても提案していきます。
ギターを挫折せず続けるためのコツとは?
アンケートの概要
調査対象とサンプルサイズ
クラウドワークスに登録しているエレキ、アコースティックを問わず、3年以上ギターを継続できている男女25人
調査方法
クラウドワークスのアンケート機能を利用して、web上で調査を実施。
質問内容
エレキ、アコースティックを問わず、3年以上ギターを継続して弾いている方に、あなたが思う「ギターが弾き続けられた理由やエピソード」について、教えてください。
調査期間
2023年6月30日
アンケート結果
ギターを3年以上続けられた方は、概ね最低限のテクニックも身に付け、今後も続けていくだろうと仮定してアンケートを実施しました。
3年以上5年未満の方の回答が12名(48.0%)、5年以上10年未満が7名(28.0%)、10年以上が6名(24.0%)という回答結果となりました。
アンケート回答の内容から、まずは大きく「ギターを始めたきっかけ」と、「ギターが続けられた理由」の2つのカテゴリーに分けました。
ギターを始めたきっかけ
順位 | ギターを始めたきっかけ | 割合(%) |
1位 | 身近に音楽をやっている身内や仲間がいた | 36.0 |
1位 | 好きなアーティストに近づきたい | 36.0 |
3位 | とにかくギターを弾いていることが楽しくてしょうがない | 16.0 |
4位 | 弾きたい曲がある | 8.0 |
5位 | 身近にギターを弾くことで喜んでもらえる人がいる | 4.0 |
合計 | 100.0 |
ギターを始めたきっかけは、「身近に音楽をやっている身内や仲間がいた」と「好きなアーティストに近づきたい」を合わせて72.0%あり、ギターを始めるときに、すでに音楽をしている人たちからの影響がとても大きかったことがわかります。
ギターが続けられた理由(全員)
順位 | ギターが続けられた理由 | 割合(%) |
1位 | 身近に音楽をやっている身内や仲間がいた | 32.0 |
2位 | 好きなアーティストに近づきたい | 24.0 |
3位 | とにかくギターを弾いていることが楽しくてしょうがない | 16.0 |
3位 | 弾きたい曲がある | 16.0 |
5位 | 身近にギターを弾くことで喜んでもらえる人がいる | 12.0 |
合計 | 100.0 |
ギターが続けられた理由として、ギターを始めたきっかけと同様、「身近に音楽をやっている身内や仲間がいた」がもっとも多く、次に「好きなアーティストに近づきたい」となっており、ギターを継続していくのにもっとも大きな影響を与えているのは、「ギターや音楽をしている身近な仲間」や、「憧れのギタリストたち」であることがわかります。
ギター歴別「ギターが続けられた理由」
ギター歴「3年以上5年未満」(12名)
順位 | ギターが続けられた理由~3年以上5年未満 | 割合(%) |
1位 | 身近に音楽をやっている身内や仲間がいた | 50.0 |
2位 | 好きなアーティストに近づきたい | 25.0 |
3位 | とにかくギターを弾いていることが楽しくてしょうがない | 8.3 |
3位 | 弾きたい曲がある | 8.3 |
5位 | 身近にギターを弾くことで喜んでもらえる人がいる | 8.3 |
合計 | 100.0 |
ギター歴「3年以上5年未満」を見てみると、「身近に音楽をやっている身内や仲間がいた」がもっとも多く、次に「好きなアーティストに近づきたい」となっており、2つを合わせると7割を超えており、ギターを始めてから3~5年間は、「ギターや音楽をしている身近な仲間」や「憧れのギタリストたちの存在」が、ギターを継続していくのに非常に大きな影響を与えていたことがわかります。
ギターのことがまったくわからない初心者にとって、既にギターを弾いている人や身近な音楽をやっている人に、ちょっとした疑問を気軽に聞ける環境があったりすると、とてもありがたく思えます。
5年以上10年未満(7名)
順位 | ギターが続けられた理由~5年以上10年未満 | 割合(%) |
1位 | 弾きたい曲がある | 28.5 |
1位 | 身近にギターを弾くことで喜んでもらえる人がいる | 28.5 |
3位 | 身近に音楽をやっている身内や仲間がいた | 14.3 |
3位 | 好きなアーティストに近づきたい | 14.3 |
3位 | とにかくギターを弾いていることが楽しくてしょうがない | 14.3 |
合計 | 100.0 |
ギター歴「5年以上10年未満」を見てみると、「弾きたい曲がある」、「身近にギターを弾くことで喜んでもらえる人がいる」が上位を占めており、ギター歴「3年以上5年未満」のアンケート結果から少し変化し、中~上級者となり、ギターが弾けることの喜びが見えてきています。
この時期は、弾ける曲がどんどん増えてきて、自分が人前でギターを弾くことで、人に喜んでもらえたりして、ギターを弾くことの楽しさや感動をおぼえる時期であるといえます。
また、2本目、3本目の本格的なギターが欲しくなってくる時期でもありますね。
ギター歴「10年以上」(6名)
順位 | ギターが続けられた理由~10年以上 | 割合(%) |
1位 | 好きなアーティストに近づきたい | 33.3 |
1位 | とにかくギターを弾いていることが楽しくてしょうがない | 33.3 |
3位 | 身近に音楽をやっている身内や仲間がいた | 16.7 |
3位 | 弾きたい曲がある | 16.7 |
5位 | 身近にギターを弾くことで喜んでもらえる人がいる | 0.0 |
合計 | 100.0 |
ギター歴「10年以上」を見てみると、「好きなアーティストに近づきたい」、「とにかくギターを弾いていることが楽しくてしょうがない」が上位を占めてくるようになります。
この頃になると、もう上級者なので、好きなアーティストの曲はそれほど苦労なく弾けるようになり、好きなアーティストにテクニック的にかなり近づくことができるようになるため、とにかくギターを弾いていることが楽しくて仕方ないモードに入っています。
ここで、ギター歴10年以上のギタリストに特徴的なことは、「ギターや音楽をしている身近な仲間」が、3年以上5年未満の人たちに比べて、さほど重要ではなくなり、それより、「ギターを弾く楽しさ」や、「自分が目指すギター・スタイルへの追及」に突入していくことがうかがえます。
ギター歴順「ギターを続けられたコツ」エピソード集
続けられた理由はまず第一にギターを見るのも弾くの大好きだからです。ギターに興味が湧いたのも、好きなアーティストがギターを弾いている姿でした。少しでもその好きなアーティストになりきろうと必死でした。少しでも好きなアーティストに近づけれるようになるのに必死でした。それがギターを弾き続けられるモチベーションに繋がり、今があります。/男性
ギターを始めたきっかけは、すごいかっこいいシインガーソングライターに出会って、私もその人みたいにギターを弾きながら歌いたいと思ったことがきっかけで、初めの頃はとにかくその人にはやく、近づきたくてがむしゃらに毎日弾いてましたね。でもやっぱり、指が痛かったり、最初はすぐ上達しても途中から上達が難しくなってくる時期がありました。そんな時は、ギターの弦を変えて、気分転換したり、初心の気持ちを思い出していましたね。それが、今でも続けられている継続の秘訣かなと思います。/女性
私がギターを続けることができた理由としましては、特別ノルマやミッションなどがなく楽しくギターに触れ合うことができたからであると思います。もともと楽器を弾くことがなかったため覚えるまでに大変苦労しましたし現状を年数を重ねたほど上手くはないと思いますが、とにかく楽しく音楽を奏でると言う事をモットーにやってきたことが続けることができている理由でしょう。/男性
元々、バンドなどに興味はなくニルヴァーナのsmells like teen spritが弾いてみたくてギターを始めました。動画サイトなどを参考に細々とですが独学でやっていて、弾けるようになりました。しかし、もっと難しい曲にチャレンジしてみたくなり、どんどん色々な曲にチャレンジしていくうちに3年以上の月日が経っていました。徐々にステップアップしていって、前回よりも難しい曲が弾けた、という経験がモチベーションになっています。/女性
最初のコードを覚えるのは大変だが毎日コツコツ練習するのが良い。毎日練習していくうちに指が動くようになり身体がコードを覚えるようになる。ある程度コードを引けるようになると音が楽しくなってくる。アンプに繋ぐと余計にそう実感できる。同じ音楽をやる人が身近にいたため続けられた。練習は大変だがやりがいがあるところがいい。/男性
高校生の時、吹奏楽部でトロンボーンをやりました。卒業してからは、特に楽器を演奏する事なく過ごしていましたが、好きなアーティストのギターを弾きながら歌う姿に憧れてギターに興味を持ちました。たまたま昔、父が使っていたギターが家にあったので、出してきて弦を張り直して使えるようにしました。なんだか嬉しくてスマホで弾き方を自分で学び毎日練習しました。アーティストのライブで集まる仲間と、いつしかギターを持ち寄り、みんなでセッションするようになりました。上手な人に教えてもらう事もあり、とても楽しく、これからも続けて行くと思います。やはり1人より仲間とやる事が楽しく続けられるのではないかと思っています。/女性
元バンドマンです。私はメインがベースですが興味本位でバンド仲間のエレキギターを触ったのがきっかけでした。ギターを弾き続けられた理由としまして、やはり好きなバンドの好きな曲をコピーするに限ります。好きなものに携わっているとそれだけで夢中になれますし難しいフレーズにも挑戦出来ます。あとは完コピを目指さないことです。簡単に言うと見よう見まねで気軽に練習しているといつの間にか弾けるようになったりしていたので弾き続けられたのだと思います。/男性
中学の頃、部活に入っていなく寮生活だった私は放課後にパワーを持て余していた。そんな時、学園祭でギターを弾いていた友達がカッコよくとりあえず始めて見た。すると寮生活ではテレビなどないためギターしかするとこがなく自然と続いた。また友達も同時に始めたことにより相乗効果で楽しみながら続ける事が出来た事が長く続いた要因と見ている。/男性
始めたのは中学時代。きっかけは、単純にモテたいからです。はじめてみると、これが実に楽しい。どんどん新しいコードを覚えていくのは、ゲームをクリアしていくような達成感がありました。そのころ、友達の間で洋楽が流行っていたので、自然とギター少年も増殖していました。友達と競いあって新しいコードを披露したり、TAB譜の貸し借りをして遊んでいました。好きな曲を完走できると、とても嬉しかったのを覚えています。すっかりモテというよりも、オタクに近かったんじゃないかな。そのうち友達の何人かはガチでバンドを組んで本格的に取り組んでいました。そこまで本格的にはできないと感じ、モチベーションも徐々に自然消滅しましたが。私が続けられたのは、最初のモチベーション、できることの達成感、競える仲間。この3つだと思います。/女性
最初は難しくてなかなかマスターできず、くじけてすぐにやめそうになりました。でも私がギターを弾き続けられたのは、友達のおかげです。最初、一緒にギターを弾こうと友達に誘われたのがきっかけで始めました。友達は上手で私と全然違いました。私がもうやめようかな、と相談すると、友達は私がくじけないように教えてくれたり苦手なところを見てくれました。一緒に合わせて弾けるようになろう、と目標を定めてくれました。友達の励まし、支えによってギターが弾きつづけられました。/女性
大学生の入学してからすぐ、新歓で見たアコースティックギターサークルに入部しました。その時は音楽を聞くことはしていましたが、当時の私自身のギター経験はゼロでした。私は先輩やギター経験のある同期にアドバイスを貰いつつ、慣れないコードを必死に練習しました。大学を卒業したいまでも同期や後輩と演奏した思い出やサークルでの出来事が楽しかったことを偶に思い出して、現在でも当時演奏していた曲を弾いています。/男性
わたしがギターを続けられたのは子どもたちの影響です。わたしには2人の子どもがいるのですがギターに目を輝かせています。わたしが曲を弾くととても喜ぶのです。拙くて音楽とは言えるほどの腕はありませんが、それでも喜んでくれる姿が嬉しくて子どもの好きな曲が弾けるように練習をします。子どもたちはまだ、ただ音を鳴らしているだけですが、いつか教えてあげたいです。/女性
ギターは根気強く続けることできれば誰でも弾けるような楽器だと思います。私は、ラルクアンシエルが好きで曲が弾きたくてバンドスコアも買って練習しましたが弾けませんだいたいここで挫折してやめていく人がたくさんいます。ですがはじめは誰でも難しいです。それでも私は、がむしゃらに練習しましたすると不思議なものである時を境にすこしマシ程度ではありますが弾けるようになりました。なので一番大事なのは継続する努力だと思います。そして今も弾いてます。/男性
自分が大好きで憧れているアーティストがギターを弾きながら歌っているので、その人みたいにギターが弾けるようになりたいとエレキを弾き始めました。最初は難しくすぐに諦めそうになってしまったのですが、その憧れているアーティストの曲を弾けるようになるまで頑張ろうと練習をし続け、段々出来るようになってくると面白くなってきてもっと頑張りたいと継続し、今でも弾き続けています。/女性
元々音楽が好きということもあるのですが、一緒の時期に始めた友人と切磋琢磨しながら練習したのが大きいと思います。高校の一番の親友が、一緒に始めないかと誘ってくれて今に至ります。今でも会った時は音楽の話もするし一緒にギター持ってスタジオとか友人宅に遊びに行きます。 いい歳なのでなかなか時間は取れませんが今でもギターリストです。/男性
友達と二人でバンドを結成したのがきっかけでギターにも触れるようになりました。
あと、母親も叔父もギタリストだった影響はあります。
母はレアな12弦ギター奏者でした。
私はメインはドラムとピアノですが、世代的に19(ジューク)の曲を友達と二人で弾き語りが出来るようになりたいと思いました。
その後はXの曲を弾きたい、エレキのライトハンドがカッコいいと言うシンプルな理由です。
エレキでメタル系の曲をやりつつ、クラシックギターで「禁じられた遊び」や「アルハンブラの思い出」といった登竜門的な曲にも挑戦しました。
が…トレモロ奏法が幾らやっても身に付かず「アルハンブラの思い出」は諦めました。
母にも教えて貰ったのですが、どうにしてもトレモロ奏法は出来ず、怒られまくっています。
(メタルでディストーションかけるのもいいですが、ナルシソ・イエペスみたいに弾けるようになりたいです)/男性
子供と一緒に始めたのがきっかけです。今となっては子供の方が上手ですが、子供が弾いているとつい自分もギターを手に取って弾く事が多いです。それもあって五年以上続けています。
あとは新しい人気の曲が出たり、SNSでバズっている曲を聞いて、それのコードを入手しては子供と一緒に練習してます。1人ではなく、誰かと一緒に弾くのが1番長続きしている理由です。/女性
憧れているアーティストがいて少しでも近づきたくて練習をして気付けば5年以上続けていました。好きなアーティストの曲を楽譜を見ずに弾けた時の喜びや達成感を忘れる事が出来ず楽しみながら弾けていて職場での忘年会などで披露していて自分のモチベーションになっています。ギターを練習しているおかげで集中力が身につき仕事にも役立っているので今後も続けていきたいと思っています。/男性
気の合う友人同士で個人的なサークル活動のような感じでギターの四重演奏を始め、JPOPや洋楽などをアレンジして演奏を楽しんでいました。それぞれの知人や友人の結婚式などのイベント時に披露することも目的の一つだったためモチベーションを維持することができ、いっそう上達しようという気持ちでみんなで一致して取り組めたことが長く続けられる理由だと思います。/男性
私がギターを触り始めたのは父親の影響です。私が2歳の頃から父親のライブを見にライブハウスへ行っていました。そこで出会った女性3人組のバンドに憧れていました。その方たちに「いつかこの曲が弾けるようになったら一緒にライブしようね」と言われ、1弦・2弦もわからない、コードもわからない状態から必死に練習しました。夢が叶ったのは中学生の時です。そこでライブの楽しさを知りました。その後、ELLEGARDENというバンドを大好きになりました。ある日ボーカルの細美武士さんの弾き語りライブへ行った時、観客をクアトロのステージへ上げてくれました。その時いつかこのステージでギターを弾きたいと思い、オリジナル曲を作ったりするようになりました。まだクアトロのステージに立つという夢は叶えられていませんが、ステージから観客席を見たあの光景、大音量で奏でる気持ちよさなど忘れられず、ギターを続けています。/女性
B’zの松本孝弘さんに憧れて高校生になってからギターを始めましたが、毎日練習してそれなりに弾けるようになり、B’zの新曲が発売されるたびにギター雑誌を買い、ギターのタブ譜を見ながら弾けるようになるまで頑張るのが励みになり、フレーズを弾けた時は嬉しくなりました。その後はバンドでライブで演奏するのが楽しく、DTMなどで自作曲を作ったりしながら録音するのも楽しく続けられ、現在も30年近く続いています。/男性
自分がエレキギターを弾き続けられた理由は、自分がずっとロックバンドのギタリストに憧れているからだと思います。中学生の時に大好きなL’Arc〜en〜Cielのギタリストkenさんに憧れてギターを購入してから、都度都度憧れのギタリストが現れ、その度にこの人のようにギターが弾きたいと思い、練習に励みました。大人になった今も、そういったロックへの憧れが消えることは無く、ギターを弾き続けています。/男性
3ヶ月練習を継続する。これだけでギターが弾き続けられるようになります。
練習しだした時はもちろんギターが弾けません。弾けないからつまらなくなり、やめてしまう。そこで投げ出さず3ヶ月とりあえず続けてみてください。3ヶ月経つ頃には少しずつギターが弾けるようになっています。
そうなったらもう楽しくてしょうがない。
寝る間を惜しんでギターを弾きたくなります。ここまでくると今度はギターを辞めるのが難しくなりますよ。/男性
辞めてしまう人はギターを弾くことに対してのあこがれが強いのだと思います。自分の場合は弾きたい曲があるからそれができるまでやり続けられたと思っています。また学生のころは楽譜も買えず、本屋で譜面を頭に叩き込んで家に帰ってから思い出しながら弾いたりするほど、弾きたい曲に対しての情熱をもってギターを弾いていました。/男性
自分の場合、ギターを続けられた理由としてギターを始めたばっかりの頃に好きなアーティストのコピーをするのが楽しかったということが思い浮かびました。今までは耳で聴くだけだった好きなアーティストの好きな曲を自分で弾けるようになった時の感動は今でも覚えています。それからしばらくして気の合う仲間とバンドを組んだというのもギターを続けられた理由の一つかもしれません。バンドを組むと他のメンバーに迷惑をかけないよう必死に練習をしますし、一人で続けるよりもモチベーションが維持しやすかったと思います。/男性
回答の中で印象に残ったエピソードをいくつか紹介します。
“アーティストのライブで集まる仲間と、いつしかギターを持ち寄り、みんなでセッションするようになりました。上手な人に教えてもらう事もあり、とても楽しく、これからも続けて行くと思います。やはり1人より仲間とやる事が楽しく続けられるのではないかと思っています。”
やはりギターを始めたばかりのときに仲間がいるということは、今後ギターを弾き続けていく上で、とても重要な要素ではないかと思います。
“好きなバンドの好きな曲をコピーするに限ります。”
確かにこれも上達する方法の1つだと思います。何よりモチベーションが上がりますよね!
“私が続けられたのは、最初のモチベーション、できることの達成感、競える仲間。この3つだと思います。”
なんでも簡単にできてしまうことより、少しずつ難しいことに挑戦して、少しずつでも達成できたときは、人生ちょっぴり得したような気分になりますよね。
“私がもうやめようかな、と相談すると、友達は私がくじけないように教えてくれたり苦手なところを見てくれました。一緒に合わせて弾けるようになろう、と目標を定めてくれました。友達の励まし、支えによってギターが弾きつづけられました。”
くじけそうになったときに、身近にギターを弾いている人がいて、励まして支えてくれるという環境にあったことが、とても重要ですね。
“それでも喜んでくれる姿が嬉しくて子どもの好きな曲が弾けるように練習をします。”
自分がギターを弾くことで、誰かが喜んでくれるのであれば、笑顔が見たくてどんどんがんばっちゃいますよね。
“職場での忘年会などで披露していて自分のモチベーションになっています。”
“それぞれの知人や友人の結婚式などのイベント時に披露することも目的の一つだったためモチベーションを維持することができ、いっそう上達しようという気持ちでみんなで一致して取り組めたことが長く続けられる理由だと思います。”
定期的に披露する場があると、モチベーションが保ちやすくなるので、強制的にそういう場をつくるのもおすすめですよね。
バンドを組むと他のメンバーに迷惑をかけないよう必死に練習をしますし、一人で続けるよりもモチベーションが維持しやすかったと思います。
この意見は、バンドを組んでいる人であれば、大半が思うことではないでしょうか。「他のメンバーも練習してきているのに、自分だけ練習せずに下手な演奏をするわけにはいかない!」とどうしても思っちゃいますよね。バンドを組むとなると、ある程度最低限の技術が必要にはなってきますが、この方法が一番上達するかも知れません。
ギターを続けていくには
上記のアンケートの結果に基づくと、ギターを始めたばかりの初心者がモチベーションを維持していくのにもっとも重要なものとして、「ギターや音楽をしている身近な仲間」や「憧れのギタリストたちの存在」であることがわかりました。
筆者の場合ですと、バンドブーム真っ盛りの学生のときにギターを始めたので、同級生にギターやその他の楽器をしている友達も結構いて、今でもバンドで一緒にライブをやったりしています。また、当時、憧れのギタリストもたくさんいて、とにかく弾きたい曲(当時はCharさんの「Smoky」とか「からまわり」とか)をひたすらコピーして、ギタリスト仲間と披露会やユニゾンで一緒に弾いたりしていたことなんかを思い出します。
ただ、今の時代では、身近に音楽をやっている人がいなかったり、ほどよく目指せるレベルのギタリストが見つからなかったりすることも多く、たったこの2つの条件を満たすことがなかなか難しいように思えます。
では、一体どうするのか?
初心者で、これらの2つの条件を満たすことができる方法として、1つは「ギタースクールの活用」が考えられます。
初心者がギターを継続していくのにもっとも重要な要素である「ギターや音楽をしている身近な仲間」や「目指すべき憧れのギタリスト(先生)」という条件はクリアすることができます。
ただし、受講料が必要となってきますので、家計との調整が必要となってきます。
スクールに通う時間や交通費も掛かってきますが、最近ではオンラインスクールもあるので、そのあたりはどういったスタイルを選択するかで変わってきます。
もう1つは、インターネット上の音楽コミュニティサイトやSNSなどでサークルをつくり、ゆるいつながりの中で練習していくという方法です。
テクニックの習得など動画サイトなどを見れば、ある程度は弾けるようにはなりますが、身近に音楽をやっている人がいない環境とあれば、初心者にとってはかなり孤独な道のりとなります。
以下にギタースクールと独学との比較表を掲載します。
ギタースクール | 独学 |
ギター講師、スクールのサポートによるモチベーション維持 | 自己管理によるモチベーションの維持 |
クラスメートとの交流や演奏の場 | SNSなどによる交流の場 |
定期的なレッスンで進度管理 | 自分のペースで練習可能 |
レッスンの内容や目標設定に合わせた練習 | 自己の興味や目標に合わせた練習 |
練習の正確性やフィードバック |
間違った練習方法を身につける可能性 |
レッスン料や教材費が必要 |
無料の動画やオンラインリソースが利用可能 |
専門的な指導による効率的な練習 | 試行錯誤による地道な練習 |
学生であれば、友達同士でギターを始めて切磋琢磨しながら上達していくことも考えられますが、社会人になってからギターを始めるとなると、なかなかギターやその他の楽器をやっている人と出会うことが難しくなってきます。
今の時代、ギタースクールは音楽が好きなもの同士の出会いの場として、またモチベーション維持の場所として考えると、初心者の方にはおすすめの選択肢ではないでしょうか。
まとめ
「ギターや音楽をしている身近な仲間」や「憧れのギタリストたちの存在」がほとんどいない場合、継続していくための手段としてギタースクールを活用することが目的であるなら、ある程度のテクニックが身についてきた段階でギタースクールは卒業して、あとは独学で自分が求める理想のギタリスト像に向けて突き進んでいくことをおすすめします!
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