ミニギターって「可愛い!」「軽い!」「どこでも弾ける!」ってことで人気なんですけど、実際「弾きやすいか?」っていうと、また別の話なんですよね。
特にZO-3とピグノーズギター、これどっちにするかで結構悩む人が結構多いんですよね。
「音がいい」「見た目がオシャレ」なんて理由で選ぶと、あとで「あれ、意外と弾きづらい…」ってなることも。
そこで今回、アンケート結果をもとに、この2つのミニギターのリアルな評判をまとめてみました。
「どっちがいいか迷ってる!」って人は必見です。
まぁ、最終的には「普通のギター弾いた方がいいんじゃない?」って結論に至る可能性もありますが、とにかくそれぞれのメリット・デメリットを一緒に見ていきましょう!
アンプ内蔵型ミニギターについて
Pignose(ピグノーズギター)
ギターアンプやアンプ内蔵ミニギター、ミニベースの製造・販売を手掛けるアメリカの楽器メーカーで、各製品のノブが豚(Pig)の鼻(Nose)になっているのが特徴です。
ピグノーズのギターアンプは特に有名で、 エリッククラプトンが’74年のアルバム、”461 オーシャン ブールバード”のレコーディングにも使用したといわれます。
フェルナンデスZO-3
「象さん」をモチーフとして、日本の楽器メーカーであるフェルナンデスが製造するアンプ内蔵型ミニギターです。
最初に発売されたのは1990年と古く、「お座敷ギター」として人気を博し、シリーズ累計で35万本以上の売上げを記録している超ベストセラー商品。
スペックの比較は以下の通り
項目 | ピグノーズ(PIGNOSE) /PGG-200 |
フェルナンデス ZO-3ST 1972 RB (CW) |
ボディタイプ | ソリッド(アンプ・スピーカー内蔵) | |
ボディ材質 | バスウッド | アルダー |
ネック | メイプル | ローレル(一部モデルはメイプル) |
指板 | テイクウッド | ― |
ピックアップ | マイクロ・ハムバッキングPU | シングルコイル・ピックアップ (クオーターパウンドタイプ) |
スケール | ショートスケール 610mm | ショートスケール 609mm |
ネックジョイント | ボルトオン | |
フレット数 | 22フレット | |
コントロール | 1ボリューム/プッシュ-プル スイッチ(スピーカーON/OFF) |
1ボリューム(パワースイッチ) ノーマル/ディストーション モード・セレクト・スイッチ装備 |
スピーカー | 10cm | ― |
アウトプット | ギターアンプ接続用のアウトプット・ジャック×1、ヘッドフォン用のステレオ・ミニジャック×1 | |
パワー | 9V電池 | |
ブリッジ | ― | 2点支持シンクロ・トレモロ(アーム付き) |
アンケート結果からみえたレビュー・評判
アンケート概要
調査対象とサンプルサイズ
クラウドワークスに登録している「アンプ内蔵型ミニギターを使用している(または使用したことがある)方
調査方法
クラウドワークスのアンケート機能を利用して、web上で調査を実施。
質問内容
アンプ内蔵型ギターアンプの満足度及び満足な点・不満な点を教えてください。
調査期間
2023年7月3日
アンケート結果
使用(使用していた)アンプ内蔵型ミニアンプは、「ピグノーズ」が40.0%、「ZO-3」が49.0%という、2機種だけで9割近い回答率となりました。
「ピグノーズギター」と「ZO-3」の買った動機を比較すると、「ZO-3」は「見た目」や「宴会・パーティー用」のお座敷ギターとして購入している割合が「ピグノーズ」より高くなっています。一方「ピグノーズギター」は「普段の練習用」や「メインギター」など「見た目」や「宴会・パーティー用として」ではなく、どちらかというと実用的な使用目的で購入していることがわかります。
「ピグノーズギター」と「ZO-3」の満足度を比較すると、「非常に満足」、「やや満足」は、「ピグノーズギター」で65.0%、「ZO-3」で55.1%という結果となりました。
どちらのギターも「不満」は0.0%で、「やや不満」も5~6%程度であることから、どちらのギターも一定のクオリティの高さがあることがうかがえますね。
「ピグノーズギター」と「ZO-3」の「満足な点」を比較すると、「ピグノーズギター」も「ZO-3」も共通した項目として「小型で持ち運びが便利」や「手軽に手に取って弾ける」が上位に入っていますが、「ピグノーズギター」は4位に「価格がリーズナブル」、「ZO-3」は「見た目がカッコイイ、かわいい」が入っており、2本のギターの購入の際に重視した特徴が出ていることがうかがえます。
また、「ZO-3」の方が「ピグノーズ」より「弾きやすい」という結果が出ています。
「ピグノーズギター」と「ZO-3」の「不満な点」を比較すると、「ピグノーズギター」は、「チューニングが不安定」が最も多く、次に「音質がよくない」、「完成度が低い」と続きます。一方「ZO-3」は、「音質がよくない」、「チューニングが不安定」、「完成度が低い」の順となっており、順番は違いますが、不満な点TOP3に挙がってくる項目は2本とも共通していました。
ピグノーズギターの種類
ピグノーズギターには様々なカラーがありますので、紹介します。
小型で持ち運びが便利 | |
---|---|
弾きやすい | |
音質がいい | |
見た目がカッコイイ、 かわいい |
|
価格がリーズナブル | |
チューニングが不安定 |
PGG-200BK (Black)
PGG-200BS (Brown Sunburst)
PGG-200CA (Candy Apple Red)
PGG-200MLB (Metallic Blue)
PGG-200MH (STBR)
PGG-200CS (Cherry Sunburst)
ZO-3の種類
ピグノーズより、「見た目」が重視される傾向にあるZO-3も様々な形があります。
小型で持ち運びが便利 | |
---|---|
弾きやすい | |
音質がいい | |
見た目がカッコイイ、 かわいい |
|
価格がリーズナブル | |
チューニングが不安定 |
ZO-3ST BG (RED)
ZO-3 MS ブラック&ホワイト・フィニッシュ
ZO-3ST 1972 RB (CW)
ZO-3 ST ’23 BLK/M
ZO-3ST 1959/MH (BGM)
ZO-3ST 1963X/GH
ZO-3 TL 1962 (BLK)
まとめ
今回はピグノーズギターとZO-3ギターとの比較についてレビューしてみました。
ピグノーズギターやZO-3ギターは決して子ども用のギターではありません!
大人も十分楽しめるギターではあります。ライブでも地域のイベントでお祭り感覚のステージならアンプに繋げて弾いても十分だと思います。ただ、お客さんがお金を払って観てもらうような本格的なライブで使用するギターとしては難しいかなと思ったりします。
弾きやすさという点においては女性や子どもなど小柄な初心者にはオススメです。
アコースティックギターで、弦のテンションがきつすぎて弦をしっかり押さえられない方やエレキギターでは特に21フレットのストラトキャスターはロング(レギュラー)・スケールなので弾きづらいという方にはおすすめできるギターです。
アンケートからも「ショートスケールによる弾きにくさ」はほとんどありませんでした。
アンケートからは、「チューニングが不安定」という意見も多くみられましたが、普通に弾いている分には、チューニングがよく狂うということはあまりありません。
ただ、アーム付きのZO-3の場合、アームを使った後にチューニングは狂いやすくなります。筆者のZO-3は特にプレーン弦(1~3弦)がアームを使った後に少しチューニングが微妙に上がったりします。
この2本のギターのオクターブ・チューニングについては、ブリッジで各弦ごとに調整できることもあり、比較的安定しています。
それにしても、普段の練習用やお座敷ギターとして使用するにはとてもおすすめです。休みの日や平日の夜のちょっとした時間に手元に手軽に弾けるギターがあれば、ちょっとリッチな気分になれますよ。