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【リズム感ゼロからのスタート!】カッティング練習の効果的な方法

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音楽を聴いているとときどき、シャープでキレのあるギターカッティングに出くわすときがあって、そんなときってギターがとてもカッコよくて聴き入ってしまいますよね。
ギターソロほど自己主張しないのですが、キレのあるファンキーなカッティングは、バッキングの中にあって、楽曲全体に疾走感やグルーブ感を生み出していくことのできるとても重要なテクニックの1つです。
今回はギターの醍醐味の一つ、キレのあるギターカッティングの弾き方について解説していきます。

ギターカッティングを弾くときのコツ

ギターカッティングの名手

アル・マッケイ

出典元:ファンク・リズム・ギターの常套句 [リットーミュージック]より

アル・マッケイとタワー・オブ・パワーのギタリスト、ブルース・コンテがセッションしている動画があったので紹介します。

また、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのギタリスト、アル・マッケイのインタビューがあったので紹介します。

僕は中学、高校ではオーケストラとダンスバンドで演奏の仕事をしていたんだ。でもそこではギターじゃなくてドラムだった。もちろんギターはずっと弾いていたけどね。高校の終わりまでドラマーとして仕事をしていたんだけど、そのあいだにリズムを生み出す楽しさを知ったんだ。それがギターのプレイにも影響されているんだよ。コードをたくさん鳴らしたり、ソロをたくさん取ったりすることじゃなく、みんなを踊らせるために弾くリズムギターの楽しさがあるって気付いたんだ。
『BRADIOのファンキーハンター』【第3回:カッティングギターの神アル・マッケイ編】より引用

これらの言葉からアル・マッケイは、ギターのカッティングにおいてパーカッション的な捉え方をしていることがわかります。

かつて、アル・マッケイが出していた教則DVD、「ファンクリズムギターの殿堂」の中で、アル・マッケイが無機質なメトロノーム(クリック)とギター1本だけで、とてつもないグルーブ感を出しているのを見て、「ギター1本でここまでグルーブ感を出すことが可能なんだ!!」ということを改めて思い知らされたことを思い出します。

竹中尚人(Char)氏

かれこれ20年以上前に、ピンク・クラウドのCharこと竹中尚人氏が、「カッティングは踊りながら弾くものだ」というような内容のことを言っていたことを今でも何となく憶えていて、この記事を書くに当たり、ネット上のどこかにその言葉が残っていないか調べてみたところ、ナント見つけました!
1996年9月20日の竹中尚人氏のFM J-Wave「J’s Callin」というラジオ番組でした!
リスナーからの特に注目するべき回答は、質問「カッティングでグルーブ感を出すには」に対し「座って弾かず立って弾くこと」と答えたことである。
東京・赤坂にあったディスコ「ムゲン」で黒人エドウィン・スターのバックで弾いていたギタリストが、クール・アンド・ザ・ギャング(Kool & The Gang)の”ファンキー・スタッフ(Funky Stuff)”を踊りながらカッティングしているのを観た時に目覚めたとのこと。

このときの竹中氏の答えがあまりにも印象的だったことから、カッティングの練習をするたびに今でもこのことを思い出してしまいます。

布袋寅泰氏

2019年に放送された関ジャム完全燃SHOWという番組で、布袋寅泰氏がギターカッティングについて、「(音を)出してから切るのではなく、音を切るために出す。」ということを言っていました。カッティングでグルーブ感を出すには、音が出ている部分だけではなく、出ていない部分もとても大事だということがよくわかる言葉だと思いました。

ジョン・フルシアンテ

言わずと知れたレッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリストで、彼もまたカッティングの名手として有名です。
音の“間”や音数、鳴っているサウンド同士の距離感などについて、ギターマガジンでのインタビューでは、ビジーなサウンドから「楽器をミュート」する考え方に移っていったことを述べていて、音が鳴っていない部分を意識していたことが良くわかります。

グルーブ感を出す練習方法

メトロノームを活用する

メトロノームは、一定のリズムを刻む道具で、リズムの正確さを確認しながら練習するのに最適です。
DTMなどでギターの録音をした人であれば、メトロノームのクリック音だけでギターを弾くという経験をしたことがあるという人もいると思いますが、これがとにかくギターのリズム感を養うにはとてもいい練習になります。
クリック音は当然ですが、「無音」部分が多く、リズムをしっかり捉えながら弾かないとすぐにずれてしまいます。
一方、無音が多いということは、その中で自由にタイミングをずらすことができるため、微妙なリズムのずれを生み出すことでグルーブ感を出すこともできます。
最初は遅いテンポから始め、慣れてきたら徐々にテンポを上げていきましょう。

シンプルなリズムパターンから始める

複雑なリズムよりも、シンプルな4ビートのストロークから始めることで、基本的なリズム感を養うことができます。
まずはクリック音とジャストでギターの音を出すように練習してみましょう。
そんなときのコードは、E7(9)がおすすめです。
1~3弦は薬指1本で押さえます。

クリック音とジャストのときにはクリックの音がギターの音と被って聴こえないはずです。
このジャスト打ちを連続で成功させるのはかなり難しいですが、ゲーム間感覚で練習していくと、そのうちかなりの確率でジャストで音を出せるようになってきます。
そうなれば、あとは微妙に前後にタイミングをずらしたりアクセントを付けたりすることで、グルーブ感溢れるギターカッティングが弾けるようになってきます。

定期的な練習を心がける

継続は力なり。毎日の短時間の練習が、長期的には大きな成果をもたらします。特にリズムの練習は継続することで効果を実感できるでしょう。

好きな曲を使って練習する

自分の好きな曲に合わせてギターを弾くことで、練習が楽しくなります。また、曲のリズムを体で感じることができるので、自然とリズム感も養われます。

カッティングの弾き方~ストロークとミュート

ギターカッティングは、主にバッキングで使用される奏法ですが、ソロとして使う場合も少なくありません。16ビートのファンクやソウル系で使用することが多く、リズムを前面に押し出した弾き方が特徴です。
カッティングは、左手を弦から浮かせてミュートした弦をストロークする「空(カラ)ピック」のことを「ブラッシング」ともいいます。
短く切って弾いた音とブラッシングを交互に弾き分け、ギターをパーカッション的なリズム楽器として使用することでグルーブ感を出していきます。


出典元:逆光/Ado

まずは、4分音符でテンポを取りながら、16分のストロークができるように練習しましょう。「チャーツクツクチャーツクツクチャーツク、チャーツクツクチャーツクツクチャーツク」と「チャー」の一瞬だけ音を出して、あとはミュートしてブラッシングしてみましょう。
また、弾くときは「チャー」のところにアクセントを付けて、最初は「チャーツクツクチャーツクツクチャーツク」と口ずさみながら弾いてみましょう。
ギターはドラムやパーカッションのようなイメージで!

あと、エレキギターはアコースティックギターとは違ってほとんどの場合、ベースやドラムがあるので5~6本の弦を常に弾く必要がなく、カッティングのときに1~3弦くらいが鳴っていればOKということも多いです。

まとめ

ギターカッティングはバンド内においてパーカッション的な役割も担っていて、正確な店舗で16分のストロークを弾き続けなければならないため、まずは安定したストロークができる練習が大事です。
そして、何より音の出ている部分はできる限り短く切り、そしてグルーブ感を出すには音のない部分を特に意識することが大事だということです。
最初はスローテンポでしっかり練習して、徐々にスピードを上げていくのがおすすめです。

さらに、エフェクター(コンプレッサー)を使うと、ギターの音の粒が揃う上に、アタックも強調できるので、カッティングのパーカッシブ的な役割とグルーブ感をさらに引き出すことができます。

ABOUT ME
凪ぺえ
日々のオフィスワークに追われながらも、心のどこかでいつも最高のギターサウンドが鳴り響いています。50代になっても、ギターを手にするときのワクワク感は変わりません。仕事で疲れた日も、ギターがもたらす無限の情熱と音楽を通じた人生の豊かさを皆さんと共有できれば幸いです。