ギター・コードって、初心者の方からすると最初のアルファベットは読めるとしても、その横に書いてある小文字のアルファベットや数字、記号は一体どうやって読むのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
本記事では、ギター・コードの読み方やコード・ダイアグラムの見方について解説します。
ギター・コードの基本概念
ギター・コードは、3つ以上の音から構成され、通常はルート(ベース音)、第3音、第5音の組み合わせになります。
例えば、Cメジャー・コードだったら、C(ド)=ルート、E(ミ)=3度上の音、G(ソ)=5度上の音の3つの音から構成されています。これらの音を同時に弾くことでCメジャー・コードの特徴的な響きが生まれます。
コードは、音楽のハーモニーを作り出すための重要な要素です。コード進行によって曲のメロディーやハーモニーが形成され、演奏の感情や雰囲気を表現することができます。
コードをたくさん学ぶことで、自身の演奏スタイルの幅が広がったり、作曲や編曲などをするときにとても大きな影響を与えます。
ギター・コードの読み方
ギター・コードとは、ルート音と呼ばれるコードの中心となる音(ベースが弾く音)を大文字で表し、その横に小文字のアルファベットや数字を並べて表記することで、コードの響きを表すコード・タイプを表しています。
ギターがだんだん上達してくると、コードの並び(コード進行)を見ただけで、その曲が明るい曲なのか、暗い曲なのか、ちょっとオシャレな曲なのかがわかるようになります。
そしてさらに、その曲のキーやその曲で使用するスケールまで決めることができるようになります。
ギター・コードの例
ギター・コードの読み方を理解したのち、最低限必要となる基本的なコードを表にしましたので、これらを覚えてしまいましょう。
タイプ | 名称 | イメージ | 備考 |
なし | メジャー (例) A (エー・メジャー) |
とにかく明るい | 基本中の基本コード 一般的には「メジャー」という呼び方を省略することが多い。 |
m | マイナー (例) Am (エー・マイナー) |
とにかく暗い | メジャー・コードの対極にあるトライアド・マイナー系の基本コード |
maj7 (△7) |
メジャー・セブンス (例) Amaj7 (エー・メジャー・ セブンス) |
オシャレに明るい | 1,3,5度のトライアドに長7度を加えた4和音のメジャー・コード。7度とルートの音程差は半音。 |
m7 (-7) |
マイナー・セブンス (例) Am7 (エー・マイナー・ セブンス) |
オシャレに暗い | マイナー系の4和音。ここでの7thとルート都の音程差は1音。 |
7 | セブンス (例) A7 (エー・セブンス) |
不安定な響き | テンション・コードの大部分が、このコードから派生したものといわれている。 |
このほかにも、augやdimといったテンション・コードもあるのですが、ひとまずよく使う基本的なコードを中心に紹介しています。
コード・ダイアグラム
コード・ダイアグラムとは、コードの押さえ方をイラスト化したもので、ギターの指板の一部をイラスト化し、どこを押さえればいいかが一目で分かる図のことをいいます。
ギターを抱えた状態で指板を覗き込んだときの押さえ方をイラスト化しています。
6弦が一番下で1弦が一番上になっていて、指で押さえるポジションにマーキングがされている、いわゆる「押弦マップ」となっています。
例:コード:F
セーハ(バレー)は、1本の指で複数の弦の押弦をカバーする弾き方で、バー表記となっています。
例:コード:D

まとめ
ギター・コードは、ギタリストにとって非常に重要な要素の1つですが、最初はみんなコードの読み方さえわからないようなところからスタートしています。
コードは音楽をしていく上で、1つの世界共通言語となるので、これを機会に是非、ギター・コードをたくさん覚えて、コード・ネームをパッと見て押さえられるようになるまで練習しましょう。